便秘と薬

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便秘の薬はどれがいい?種類や下剤の注意点など4つのお話。

 

管理人の加藤です。

 

このページでは、便秘の薬や下剤などの便秘薬について
紹介しています。

 

 

・便秘になったときに使う薬にはどんなものがあるのか?

 

・便秘の薬の市販薬と処方薬にはどんなものがあるのか?

 

・便秘薬の種類と使い方、使う場合の注意点とは?

 

・過敏性腸症候群の便秘・下痢の交互型の治療には
 どんな薬を使っていたのか?

 

 

このような内容を中心に4つにまとめましたので
1つずつ噛み砕いていきたいと思います。

 

何か参考になることがあれば嬉しいです。

 

 

 

1、便秘になったときに使う薬にはどんなものがあるの?

 

便秘になったときに使う薬には、整腸剤や
下剤(便秘薬)、浣腸などの薬があります。

 

 

〇整腸剤

 

整腸剤は、その名の通り腸を整える薬ですね。

 

整腸剤の成分は生菌で、ビフィズス菌や
ガゼイ菌、納豆菌や、乳酸菌、フェーカリス菌
アシドフィルス菌などが使用されています。

 

整腸剤は善玉菌を増やすことで腸を整える
作用がある薬なので便秘だけでなく下痢の
場合にも使用できる薬です。

 

整腸剤にもさまざまな製品があるのですが、
使われている生菌が違うので、自分に合う
整腸剤を見つけることが大切です。

 

なので、1〜2週間くらい同じ整腸剤を
使用して効果を感じない場合には
別の生菌を使っている整腸剤を試してみる
という方法で、自分に合う整腸剤を見つけて
いくのがいいと思います。

 

 

整腸剤には即効性はないですが、腸内を
整えてくれる作用があるので、便秘になりがちな
体質の改善に良いのではないかと思います。

 

 

 

〇下剤(便秘薬)

 

便秘で使う薬で良く聞くと思うのが
下剤(便秘薬)です。

 

下剤は便秘薬と言われていたりもしますが、
腸を刺激したり、便を柔らかくしたりすることで
便秘を解消するという薬です。

 

 

便秘薬はテレビCMとかでも良く目にするので
便秘になると結構使いがちだったりしますが、
あんまり使わない方がいい薬でもあるんです。

 

というのも、下剤の種類によっては使っていくうちに
刺激になれてしまって通常の量では効かなく
なってしまったり、自然に便意を感じなくなって
しまうようになる可能性があるからです。

 

 

便秘薬は即効性もあり、そのおかげで
スッキリできて一時的な解決にはなります。

 

ですが、便秘体質の改善には繋がらないので、
便秘になるたびに使用するようになってしまい、
下剤依存になってしまう例もあるということ。

 

下剤依存になってしまうと、それを治すのが
とても大変だということです。

 

下剤の種類の項目で詳しく説明します。

 

 

便秘が苦しくて下剤を使ったのに、それで
下剤に依存してしまうようになるというのは
とても辛い事だと思います。

 

なので、下剤(便秘薬)の使用には
本当に注意が必要だと思います。

 

下剤には、口から飲む下剤と
お尻から入れる坐薬の下剤があります。

 

 

 

〇浣腸

 

浣腸も下剤と同じように腸を刺激して
溜まっている便を出す薬です。

 

浣腸はお尻からグリセリンなどの液を入れて
腸を刺激する薬なので、即効性はあります。

 

使用する場合には、液を入れてから何分か
我慢しないといけなくて、その我慢タイムが
結構大変です(笑)

 

でも、本当にすぐに出てスッキリできます。

 

 

ですが、浣腸は腸を刺激する薬なので
頻繁に使いすぎると、自然に便意を
感じなくなってしまうようになる可能性もあります。

 

 

なので、下剤と同様に浣腸も使う場合には
十分な注意が必要な薬だと思いました。

 

もし浣腸を使わなければいけないくらいの
苦しい便秘になってしまっている場合には、
病院へ行った方が良いと思います。

 

浣腸も病院で処置してもらったほうが
安全にできると思いますよ。

 

 

 

2、整腸剤の市販薬と処方薬にはどんなものがあるの?

 

便秘の薬には薬局で買える市販薬と病院で処方される
処方薬があります。

 

ここでは整腸剤について、それぞれどんな製品があるのか
ご紹介します。

 

 

まず整腸剤の市販薬ですが、

 

・強ミヤリサン錠

 

・新ビオフェルミンS

 

・ザ・ガードコーワ整腸錠

 

・ヤクルトBL整腸薬

 

・強力わかもと

 

・ビオスリーHi錠

 

などなど、様々な製品があります。

 

私が使ったことがあるのは、新ビオフェルミンSと
ザ・ガードコーワ整腸錠、強力わかもと、
ヤクルトBL整腸薬などですね。

 

 

次に整腸剤の処方薬には、

 

・ラックビー

 

・ビオフェルミン配合散

 

・ビオスリー配合錠

 

・ミヤBM

 

などがあります。

 

 

私が処方されたことがあるのは、
ラックビーとミヤBMの2つです。

 

ミヤBMは下痢が続いて病院にいった時に
処方されて、ラックビーは過敏性腸症候群で
病院へいった時に処方されました。

 

 

整腸剤は長く使っていたものの、
あんまり効果を感じないことが多くて
一時期全く使っていませんでした。

 

ですが、腸内環境を整えるのには
やはり効果的ではないかと思い直し、
最近ではビオスリーHi錠を試しています。

 

 

 

3、下剤(便秘薬)の種類と使う場合の注意点は?

 

下剤には大きくわけて2種類があります。

 

その2種類は「機械的下剤」と「刺激性下剤」
という種類です。

 

それと別枠で浣腸についても紹介します。

 

 

〇機械的下剤(塩類下剤)

 

機械的下剤は便の水分を増加させたりして
排便しやすくする下剤です。

 

機械的下剤の中でもいくつか種類がありますが、
その中で私は「塩類下剤」を使った事があります。

 

塩類下剤の市販薬には、

 

・ミルマグ

 

・スラーリア

 

・3Aマグネシア

 

といった製品があります。

 

 

塩類下剤の処方薬には、

 

・酸化マグネシウム

 

・マグラックス

 

・マグミット

 

などがあります。

 

 

私は市販薬だとミルマグを、処方薬では
酸化マグネシウムをそれぞれ使ったことが
ありますが、効果はなんとも・・・という感じ。

 

 

毎日スッキリという感じではなく、
何日か後にまとめて出る感じに
なってしまっていました。

 

しかも下剤のせいなのか、下痢がいつもよりも
続いてしまい、結局使うのを辞めたという
経験があります^^;

 

私の便秘には塩類下剤が合わなかったのかなと、
今ではそう感じていますね。

 

 

 

〇刺激性下剤

 

刺激性下剤は、腸に刺激を与えて
排便を促す下剤です。

 

刺激性下剤にも種類がいくつかありますが、
よく使われるのがアントラキノン系下剤です。

 

アントラキノン系下剤の市販薬には、

 

・タケダ漢方便秘薬

 

・ヤマモトのセンナTS便秘錠

 

・新ウィズワン

 

などがあります。

 

 

また、アントラキノン系下剤の処方薬には、

 

・アローゼン

 

・プルゼニド

 

・アジャスト

 

といった薬があります。

 

アロエやセンナ、大黄などが成分として
使われている便秘薬は、アントラキノン系の
下剤となります。

 

 

市販の下剤というと、コーラックやビューラック
などの名前を良く聞くかもしれません。

 

これらも「ビサコジル」という成分が入っている
刺激性の下剤なんですね。

 

 

同じピサコジルが使われている処方薬には、
テレミンソフト坐薬という薬があります。

 

テレミンソフト坐薬はその名の通り坐薬なので、
お尻から入れて使う薬です。

 

 

また、坐薬つながりの刺激性下剤には
新レシカルボン坐剤という薬もあります。

 

これは直腸性便秘の治療に使う坐薬だそうです。

 

 

刺激性下剤は、即効性があるので便秘で悩んでいると
つい使ってしまいがちな薬だと思います。

 

ですが、長期的に使ったり日常的に使うようになってしまうと
耐性がついてしまい、規定の量で効かなくなってしまったり、
自然な便意が起こらないようになってしまう可能性があります。

 

さらに大腸の粘膜が黒褐色になってしまうという
「大腸メラノーシス」という腸の変化が起きてしまう
可能性もあるということ。

 

 

刺激性の下剤を常用してしまい便意を感じなくなると、
便意がない事や排便がない事が不安になります。

 

そしてその不安を解消するために下剤を使ってしまう
という「下剤依存」に陥ることもあるようです。

 

緊急の時などに使う場合もあるかもしれませんが、
使う場合には本当に気を付けて使用するように
した方がいいと私は思います。

 

 

私は刺激性下剤は基本的に使わないのですが、
中学生の頃に便秘で悩んでいたとき処方された
坐薬の下剤を使った事があります。

 

名前は忘れてしまいましたが、使ったあとに
排便が起きたので、効果はあったと思います。

 

ただ、お腹が痛くなる感じが嫌で、
使うのをすぐに辞めました。

 

今も便秘になっていても、刺激性の下剤は
使わないようにしています。

 

 

 

〇浣腸

 

浣腸はお尻からグリセリン等の薬液を注入して、
腸を刺激し排便を促す薬です。

 

市販薬には、

 

・イチジク浣腸

 

・コトブキ浣腸

 

といった製品などがあります。

 

浣腸はお尻から薬剤を入れるので
使ったことが無い人は抵抗感が
あるのではないでしょうか。

 

 

私はお医者さんで1度便秘の治療として
浣腸をしたことがあります。

 

その時は、看護士さんにトイレで処置を
していただいたのですが、お腹が痛すぎて
恥ずかしいとかそういった気持ちは全く
ありませんでした。

 

 

それよりも、浣腸で薬剤を入れた後に
我慢をする時間があり、その時間が
とてもきつかったです^^;

 

トイレの便器を前に「漏れる漏れる!」と
思いながらお尻に力を入れつつじだんだを
踏むという状態でした(笑)

 

その後スッキリでき、事なきを得たので
浣腸ってすげぇと思いました。

 

 

市販薬の浣腸も売っていますが、
浣腸は医療行為です。

 

なので、浣腸してでも出したいくらい
辛い便秘の場合には、お医者さんへ
行って浣腸をしてもらったほうが
いいのかなと個人的には思いますね。

 

 

また、浣腸も腸を刺激する薬なので
刺激性の下剤と同じように頻繁に
使用するのではなく、緊急手段として
考えるべき薬だと思いました。

 

 

 

4、過敏性腸症候群の治療で使っていた薬について

 

私は小さい頃からずっと便秘がちで、
中学生くらいの頃から便秘と下痢を
繰り返すようになりました。

 

そして、病院へ行って診察をしてもらい、
過敏性腸症候群と診断を受けました。

 

最初に過敏性腸症候群だと診断された時に
飲んでいた薬は忘れてしまったのですが、
その後二十歳すぎくらいの時にも別の病院で
同じように過敏性腸症候群だと診断を受けました。

 

その時に治療薬として処方された薬が、

 

・ラックビー(整腸剤)

 

・セレキノン

 

・酸化マグネシウム(塩類下剤)

 

という3つの薬です。

 

 

私は普段便秘がちで、便秘が続いた後に
下痢になり、下痢が治るとまた便秘になる
という交互型や交代型と言われる症状の
過敏性腸症候群でした。

 

なので、便秘を解消するために塩類下剤の
酸化マグネシウムと消化管運動を整える薬
であるセレキノン、そして整腸剤のラックビー
といった薬が処方されていたんだと思います。

 

あと、一時的にイリボーが処方されたことも
ありました。

 

イリボーは下痢型の過敏性腸症候群に
処方される薬です。

 

私は下痢もなっていましたが、基本的には
便秘の方が多かったのであまり合っていない
薬だったのかもしれません。

 

 

今アラサーなので、最初に過敏性腸症候群と
診断されてから15年くらい経ちます。

 

その間、10年以上はずっと薬を飲んで治療を
してきました。

 

薬を飲んでいて、「お、調子がいいかも」と思う時も
ありましたが、結局便秘と下痢の症状を繰り替す
ことが治らずに改善が見られなかったので、
薬を飲むのを辞めちゃいましたね。

 

 

そして今私が思うのは、薬だけに頼って
不調を治そうしてたのはイカンかったなぁ
ということです。

 

薬を飲むだけでなく、もっと生活習慣や
食事などをしっかりと改善していかないと
いけないなぁと思いましたね。

 

でもそんな経験があったからこそ、
今しっかりと生活習慣や食事に
目を向けて生活できるように
なれたのかなとも思っています。

 

 

 

〇まとめ

 

便秘に悩んでいると薬を使ってでも出したい!と
思う時があると思います。

 

私も便秘に悩まされてきたので、お腹に溜まっている時の
辛さやでない事に対するイライラ感などを感じたことが
多々ありました。

 

 

昔は出なくて溜まっていくことで腹痛が起きてしまい、
それが怖くてある程度お腹に溜まってきたなと感じると
下剤を使ってでも出したいと薬に頼ることもありましたね。

 

でも、薬を使って出してもまた便秘になってしまったし、
お腹が痛くなったり下痢になるという症状は治りませんでした。

 

 

そして、下剤に頼っても根本的な解決にはならないなと
身を持って学んだんです。

 

そういった経験から、私は下剤には頼らないようにした方が
いいという考えに至りました。

 

 

どうしても辛い時に緊急手段として下剤を使うことも
仕方ない時はあるとは思いますが、そういう時には
できるだけ塩類下剤を使用するようにしましょう。

 

また、今すぐ出さないとお腹がヤバイ!というぐらいに
便秘が酷い場合には、病院へ行って浣腸などの
処置をしてもらった方がいいと思います。

 

 

もし便秘で薬を使うのなら、基本的には整腸剤を
使用して腸内環境を整えていく事。

 

そしてそれと同時に、生活習慣や食事内容を
改善していく事。

 

そうして行くことで便秘体質の根本的な改善ができ、
辛い便秘を解消していけると思っているんです。

 

 

実際に私は今、整腸剤を飲んで腸内環境を整えつつ
生活の改善と食事の改善を行っていますが、お腹の
調子がいい方向へ変化していることを感じています。

 

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